【知っトク!健康情報!】とっても身近な「糖尿病」。食事・運動が大切です!
コラム
本日は身近な疾病「糖尿病」について、木村 眞樹子医師(東京女子医科大学病院等で勤務)監修の資料をもとに触れます。
糖尿病は国民病ともいわれ、糖尿病が強く疑われる予備群を含めると約2,050万人といわれています。
厚生労働省の『令和元年国民健康・栄養調査報告』(令和2年12月)』によると、「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は年齢とともに増加します。「糖尿病が強く疑われる者」と「糖尿病の可能性を否定できない者」を合わせると、40~74歳では27.9%、75歳以上になると38.1%にのぼります。つまり、40歳以上の約3人に1人が糖尿病、またはその可能性を否定できない人ということになります。
糖尿病の怖さは、進行するまで自覚症状が薄いことに加え、合併症に重度のものが多いことが特徴です。とくに「神経障害」「網膜症」「腎症」は寿命や生活の質に影響するとされています。
糖尿病を予防するうえで欠かせないのが食事、運動です。食事では、規則正しい食事の習慣をつけること、腹八分目としてゆっくりよく噛むことを意識します。脂質や塩分を控えて食物繊維を含む食品を意識的にとり、肥満がある場合には現在の体重の3%減を目標に体重減らすことが予防につながります。
食事だけでなく、運動を並行して行うことも重要です。運動はブドウ糖や脂肪酸を多く消費することができ、インスリン抵抗性の改善も期待できます。歩行やジョギング、水泳などの有酸素運動を週150分以上(週3回以上で運動しない日が2日間以上続かないようにする)行うとともに、その効果を高めるレジスタンス運動(腹筋、ダンベル体操、腕立て伏せ、スクワットなど)を取り入れましょう。
人生とにかく健康が一番です。「よく食べ、よく動き、よく寝る」。古くから言われていることですが、大切なことですね。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期でもあります。皆様どうぞご自愛くださいませ。