店主のひとりごと(保険会社の内情など)

本日は、支払部門で無数のお支払を経験してきた店主が、頻繁に言われることや保険会社の内情、自身の考えを書かせて頂きます。
1.「保険会社は支払を渋るから嫌い」
→保険会社は、請求内容がお支払事由に該当している場合、必ずお支払いします。例外はありません。
病歴を隠してご加入された方や、故意に保険事故を発生させた方など、お支払いできない場合はありますが、稀です。
仮にお支払いできそうにない場合でも、1円でもお支払いできる余地はないか、支払部門に在籍する者は毎日、目を皿にして血眼で請求内容を確認しています。
なぜそこまでするのか?それは「保険金・給付金等をお支払いして、お客様の生活をお守りすることが保険会社の使命」という信念とプライドを持っているからです。
店主の私は、様々な保険会社の支払部門に知人がいますが、どの会社様も共通の想いをもって取り組んでおります。「支払を渋る」などありえないことです。
2.「保険は使わないしお金の無駄」
→少しひねくれたお答えになりますがご容赦ください。福井県民の方は、おそらくご家庭に1台は車をお持ちかと思います。そして、自動車保険に加入されていると思います。
ひとつご質問です。「自動車保険は必要ですか?無駄ですか?」。店主の勝手な推測ですが、大半の方は「必要」と答えるかと思います。
なぜでしょう?交通事故は「自分事」で「万一の際に相手や身内に迷惑をかけてはいけない。」という動機があるからだと思います。
「お金がないから」と加入しない方は少ないと思います。裕福な方ですら「たくさんお金があるから大丈夫」と加入しない人は少ないと思います。
翻って生命保険になりますと、なぜか急に「他人事」になります。「自分は健康だから」「お金がないから」「お金持ちだから」など、お断りの言葉は様々です。
ただ、私は人生と運転は同じだと思っています。生きていれば、時には身体が故障(病気やケガ)しますし、最悪の場合、突然の死亡事故(脳出血や心筋梗塞等)も起こります。
むしろ、交通事故に遭った回数よりも、病気やケガをした回数が多い人のほうが大多数ではないでしょうか?なのに、生命保険になると「他人事」になってしまうのが不思議です。
万一の際に「身内に迷惑をかけたくない」「十分な治療を受けたい」等のお考えをお持ちでしたら、生命保険も自動車保険と同じように考えて頂けると嬉しく思います。
3.「保険会社が儲かるのが気に入らない」
→これは好き嫌いの問題なので難しいですが、少なくない方から頂くお言葉です。
保険会社も営利目的の法人である以上、利益を出してお客様や株主等に還元する責任があります。たとえば生命保険ですと、保険会社の利益の源泉は3つあります。
①死差益(保険会社の想定よりも、保険事故の発生が少なく、お支払い金額が少ないために利益が出た)
②利差益( 〃 、資産運用がうまくいったので利益が出た)
③費差益( 〃 、人件費などの経費を抑えることが出来たので利益が出た)
保険会社の利益に最も貢献するのは、②の利差益が一般的です。お客様からお預かりした大切な保険料を適切に運用することで、お客様により有利な条件でご加入頂けるよう保険会社は努力しております。そのためには、兎にも角にも利益を出さねばなりません。むしろ安定して利益を上げている保険会社を選んで頂く方が、お客様ご自身にとっても有利なことが多いかと思います。
以上、長年にわたり保険会社で勤務した店主のひとりごとでした。ご参考になることがあるか不明ですが、何かのお役にたてば幸いです。