ちょっとおトクな金融知識⑥(債権価格と利回りの関係は?)
コラム
おはようございます。本日は「債券価格と利回りの関係は?」をテーマにします。
ご存知の方も多いと思いますが、国債をはじめとする債権は「価格が下がれば、利回りは上がる」「利回りが上がれば、価格は下がる」が成立します。
では、なぜ?と聞かれて答えられる方は多くはないと思いますので、順番に理屈を記載します。
1.債券価格が下がれば、利回りは上がる
たとえば、国家経済が破綻しそうな国が「我が国はピンチなので国債を買ってください。だけど利回りは低いです。」と言われたとして買いますか?そんな危ない国の国債なら「価格が安くて、高い利回り」じゃないと怖くて買えませんよね。不人気な投資先な訳ですから、当然国債の価格は安くなりますし、利回りを高く設定しないと、誰も買ってくれない訳です。これが「債券価格が下がれば、利回りが上がる」理由です。
2.債券価格が上がれば、利回りは下がる
これは1.の逆ですね。国家経済が盤石な国が「我が国の経済は盤石ですから、国債を買ってください。その代わり利回りは低いです」と言われたらどうでしょう?「利回りは低いけれど、国家経済が盤石なら安心だし買おう」と判断する方は少なくないと思います。買う人が多い=人気な訳ですから、債券の価格は上がります。これが「債券価格が上がれば、利回りは下がる」理由です。
※実際には他の要素もありますが、分かりやすさ重視でこのような記載にしております。