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【知っトク!健康情報!】これからの季節「心筋梗塞」にご注意ください!

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今朝の福井県は吐く息も白く、冬の近づきを感じます。この季節になると話題となる「ヒートショック」。寒い場所から、お風呂など温かい場所に入ることによる、急な温度差で血圧が乱高下して心筋梗塞や脳出血などを引き起こすものです。

実際、私が保険の支払部門に在籍していた際、ご請求の一定数は心筋梗塞によるものでした(とくに男性患者が多かった印象)。そこで、今回は心筋梗塞の中でも「急性心筋梗塞」をテーマにしてコラムを記載します。

①急性心筋梗塞の症状は?

急性心筋梗塞は、突然締め付けられるような強い胸の痛みや圧迫感があり、症状が20分以上に及ぶこともあるのが特徴です。また、あごや首、肩、みぞおち、背中、腕の痛みなど一見、胸の症状とは関係ないと思われがちな部位から症状がでることもあります。強い痛みにより冷や汗を伴うことや、吐き気や呼吸困難感が出ることも少なくありません。これらの症状の強さと重症度は必ずしも一致しない点も注意が必要です。

また、高齢者では、息切れを訴えたり、全身倦怠感や食欲不振、失神や意識が遠のいたりする、一見心筋梗塞の発症とはわかりにくい症状が出ることもあります。

②急性心筋梗塞での死亡者や在院日数は?

厚生労働省の「令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況」によると、人口10万対の急性心筋梗塞の死亡数は、30,578人です。循環器系疾患のなかで最も死亡数が多いのは心不全ですが、急性心筋梗塞は心不全の原因の1つです。

厚生労働省「令和2年患者調査」によると、急性心筋梗塞の退院患者の平均在院日数は21.7日となっており、年齢が高くなるほど在院日数が長くなる傾向がみられます。

③急性心筋梗塞の原因と生活で気を付ける点は?

心筋梗塞はおもに長年の生活習慣によって動脈硬化が進んだことが原因で起こり、治療によって心筋の血流が回復しても動脈硬化が改善するわけではありません。発症前の生活習慣に戻ってしまうと、新たな冠動脈の閉塞を起こすリスクを抱えています。

運動を継続するほか、食生活では脂質や糖質を控え、摂取エネルギーを見直すこと、栄養バランスの良い食事をとること、規則正しい生活習慣を送ることが重要です。生活習慣の改善は、患者自身が心筋梗塞についての正しい知識を理解することや自分の身体の状態を把握するように努めることが欠かせません。
さらに、これらの毎日の生活の改善がもともとある病気(糖尿病や高血圧など)の悪化を防ぐことにもつながります。

医療保険のご提案をしますと「1回の入院保障日数は何日程度が妥当なの?」とご質問を頂くことがよくあります。実際のご提案の際は、お客様の既往歴などをお聞きしたうえで判断しますが、心筋梗塞の心配がある方は「退院までの在院日数が平均21.7日」という点を、頭の片隅に置いて頂ければ幸いです。

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